ローマ日本文化会館
ローマ日本文化会館では、多様な姿を持つ日本文化をバランスよく効果的に紹介することを心がけて、数々のイベントを企画しています。
10月2日から開催される日本映画上映会では、30本を超える成瀬巳喜男監督(1905-1969)の作品を紹介します。2003年に行なわれた成瀬巳喜男監督回顧上映会で紹介できなかった作品も含め、とくに監督の人間として、そして芸術家としての軌跡をたどるにあたって不可欠な作品を中心に上映会を行います。
また、展覧会「岡部昌生 記憶を汲みあげる」が10月20日まで引き続き開催されています。岡部昌生氏は、第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展の日本館には、広島で制作した作品を展示していますが、ローマ展では、広島、パリ、ヴェネチアそしてローマのディテールをフロッタージュの技法を使ってよみがえらせた作品が展示されています。
10月12日 金曜日 18時30分からは、日本を代表する舞台美術家の朝倉摂氏が今まで制作に携わってきた舞台美術を舞台の映像とともに紹介しながら講演を行ないます。舞台美術家、画家、そしてイラストレーターでもある朝倉氏は、40年を超える経歴において数多くの賞を受賞し、アバンギャルドな舞台美術を作り上げました。
10月19日 金曜日 21時より、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席クラリネット奏者アレッサンドロ・カルボナーレ氏、イタリア在住で数々の賞を受賞している日本人ピアニスト黒田亜樹氏、各種楽器の演奏のみならず演劇、映画、テレビの音楽の作曲も行なうピエールカルロ・サルビア氏のトリオが、ジャズをテーマに、ストラビンスキー、ブラームス、吉松隆、アストル・ピアソラといった有名作曲家の作品を即興・変奏したオリジナル演奏を披露します。
また、日本語講座は10月中旬から新年度の授業が始まり、4年制コース、2年制夜間コース、3ヶ月の短期入門コースが開講されます。